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熱中症 [日記]


熱くて体が火照りっぱなし。

クーラーかけても、氷しがんでも、同じこと。

体の芯から熱い。

あのくちびる。あのくちびるが前から大好きだ。

彼を思い出す時は、まずあのくちびるから思い出す。

薄いようで厚い。横に長くてアヒルみたいなくちびる。

冷たそうに見えて、実は熱いしやわらかいくちびる。

あのくちびるに触れたいな。あのくちびるで耳たぶ噛まれたらたぶん、参っちゃうだろうな。

熱い熱いといいながら、夏の終わりの熱帯夜に人気のないガレージでエトセトラ。

恐らく。手をどちらからか伸ばしたら それは容易く手に入った経験なのだろうけど、
なんとなく、見送る。
代わりに、恋煩いのフリに浸りきって、この暑さを熱さと勘違いして、混同か?なんでもいいや、
熱さに振り回されたい。

会いたさあまりに熱病なっちゃう何かのヒロインのように
この熱さに参ってしまいたいという願望。

願望はとどまらず、直射日光の中を傘もささずに帽子も被らずにサングラスもかけずに買い物にでかける暴挙。
お陰様で真剣に気持ち悪くなり、帰りには農協のおばちゃんが被りそうな帽子を被って帰る。
ジョアをちゅーちゅーすいながら、かえる。

そういえば満月が近いんだ。それで気分も乱調なんだろう。
私の生理の関係と、先方の酒の飲みすぎ&寂しい病。

実際にかけ算したってロクなもんじゃないっていうことをお互い知っている年齢になりました。

昔、そういえば寝たことあったな、と思うけど。
お互い様に昔は若くて暴走特急だったので、なんとなくそれはそれで置いとく協定。

真夏日に夢見る花火みたいに鮮烈な性欲のイメージ。

あっつーい。 あつくてサイコー。彼、サイコー。

私が成仏した感じがする。

私の情欲、さようなら。また来年。



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